Cloud-Initを使ってみる

Cloud-initは、ほとんどのLinuxディストリビューションと互換性のあるオープンソースプロジェクトです。2017年より前に作成されたVultrインスタンスには、このソフトウェアがデフォルトでインストールされていました。Cloud-initの目的は、ディスクインスタンスのサイズ変更やネットワーク構成などのタスクを含む、クラウドインスタンスの初期化の処理を支援することです。Cloud-initには、Cloud-initへのクラウドインスタンスの構成設定を記述するデータソース機能（userdataと呼ばれる）もあります。Cloud-initがユーザーデータを検出すると、指定された設定をクラウドインスタンスに適用します。

Cloud-initはサードパーティのソフトウェアであり、Vultrチームによって正式にサポートされていないことに注意してください。単純な構成の場合、カスタムのCloud-initデータではなく、起動スクリプト機能を使用することをお勧めします。スタートアップスクリプトは、Vultrコントロールパネル内から追加できます。ただし、cloud-initはvultrインスタンスにはインストールされないことに注意してください。これらのパッケージを自分でインストールする必要があります。

インスタンスにCloud-initをインストールする場合は、次の例が役立つことがあります。

cloud-initデータの例

cloud-initデータは、Vultrクラウドインスタンスを起動するときに指定できます。以下に、いくつかのスニペットの例を示します。その他の例については、公式のcloud-initドキュメントをご覧ください。

データをファイルに書き込みます。

#cloud-config
write_files:
  - path: "/root/my_file.txt"
    permissions: "0644"
    owner: "root"
    content: |
      Here is some sample content.

システムの起動後にスクリプトを実行します。

#cloud-config
bootcmd:
 - "/bin/echo sample > /root/my_file.txt"

システム上のパッケージを自動的にアップグレードします。

#cloud-config
package_upgrade: true